セレスティアルズとは?マーベル最強種族ってホント!?その強さと正体は?
2021年、いよいよMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)フェーズ4がスタートし、MCUも新しいスター…
毎シーズン、興行ランキング上位に必ず入るスーパーヒーローたちの映画。
アイアンマン、スーパーマンなど、ド派手なコスチュームをつけたヒーローが大暴れする爽快さは、一度ハマると病みつきになってしまいますよね。
一方でこれから見る人にとっては、ヒーローが多くてよくわからない…ということもあるかもしれません。
バックグラウンドを知らなくてもワクワクできるのがアメコミ映画の良さですが、知っていれば楽しさ十倍、満足感は数百倍。
ここでは「アベンジャーズ」を代表とするMCUと、「ジャスティス・リーグ」のDCEUの違いについて挙げます。
もくじ
まず知っておきたいのが、マーベルとDCという名前。
ディズニーストアに行った人は、赤地に白抜きの「MARVEL」というロゴを見たことがあるかもしれません。
マーベルはニューヨークに本社を構えるコミック専門の出版社です。
抜群の知名度を持つ「アイアンマン」、長く愛されている「キャプテン・アメリカ」などがマーベルの作品。
そしてDCは、世界初のスーパーヒーロー「スーパーマン」が連載された雑誌「アクション・コミック」の出版元。
つまりマーベルもDCも、出版社の名前。
アメリカと日本では、コミック作品に対する考え方が大きく異なっています。
そのため、作家名や作品名よりも、出版社の名前が前面に出てきているのです。
日本とどう違うのか、その違いによってどんなドラマが生まれたのでしょうか?
ヒーローの代名詞「スーパーマン」の誕生は、なんと1933年!
オハイオ州の高校生、ジェリー・シーゲルが書いた物語に、同級生のジョー・シャスターが挿絵をつけた小冊子が、この世界的ヒーローのデビューでした。
二人は様々な会社にこの作品を売りこみますが、良い返事がもらえず、絶望したシャスターは原稿を燃やしてしまいます。
一時「スーパーマン」は、シーゲルが炎に手を突っこんで救い出した表紙絵のみになっていました。
やがて、二人は探偵物をメインにした雑誌ディテクティブ・コミックに別作品を描くようになります。
当時のコミック雑誌は、新聞連載されたストーリーを一冊にまとめたものでした。
その中で、新作描きおろしだけを載せた初のアメリカン・コミック誌を発行したのがナショナル・アライド出版、のちのDCの源流となる会社です。
ここで、「スーパーマン」が再び息を吹き返します。
ナショナル・アライドは新たに「スーパーマン」を短編として描かせ、同時に、シーゲルとシャスターからキャラクター使用の権利を買い取ります。
日本では、一つの作品を描く作家は、原則、一人。
作家以外で原稿に触れることができるのは、編集者とアシスタントのみです。
でもアメリカン・コミックスの場合、DC社のように、「版権を持っている会社が指定した作家」が描くのがほとんど。
だからこそ、時代ごとに腕自慢の作家が競い合うように描き、何十年もの年月を連載し続けられる仕組みになっています。
もう一つの出版社、マーベルが誕生したのは、DCがヒーロー市場を独占していた時代。
新興勢力マーベルには逸材がいました。
編集助手として雇われ、若干19歳にしてマーベルの編集長に駆けあがった青年。
この青年こそ、アメコミ界のレジェンド、スタン・リーです。
スタンを原作者として、ジャック・カービー、ラリー・リーバーといった優れたアーティストが作画を受け持ち、「アイアンマン」や「マイティ・ソー」などが誕生しました。
スーパーヒーロー第一号「スーパーマン」を擁する老舗DC。
SFからラブロマンスまで幅広いストーリーを展開したマーベル。
一歩も譲らぬバトルロイヤルの開幕です。
時にはマーベル所属のアーティストが、ごっそりDCに引き抜かれることも。
スタンは一人で月に82作品(!!)の原作を抱えた時期もあり、苦肉の策として、「数行のあらすじを書いた紙」だけを作画担当に渡します。
そしてコマ割りまでさせてから、具体的な台詞を入れる方法を編み出します。
マーベル・メソッドと言われるこの方法は、“時短”のための作戦でしたが、作画担当の工夫に任せたことで、ヒーローたちは堅苦しい言葉で話すのを止め、より読者に近く変化していきました。
原作者、作画担当、アシスタント、という分業は日本でもありますが、マーベル・メソッドは、さらに細かく分かれています。
原作や、連載のプロットを書く「ライター」。
プロットから人物の動きや会話を絵に写し、コマ割りをして下絵を描く「ペンシラー」。
鉛筆描きの絵の線にインクを入れる「インカ―」。
フルカラーがほとんどのアメコミの、彩色を専門に担当する「カラーリスト」。
DCでも採用されたこの方法で、特に重要なのがライターとペンシラー。
原作者として権利を主張しやすいライターに比べ、ペンシラーは影の役割に甘んじる場合が多く、徐々に待遇への不満が募っていきました。
中でもスタン・リーは、物語のコア部分だけを提示して後をペンシラーに任せるシステムを取った結果、「貢献度が低いのに高給を得ている」という非難を浴びることに。
ただ、スタンの道のりも平坦ではありませんでした。
叔父でもある社長の命でホラーテイストの作品を世に出すものの経営は悪化。
マーベル社を畳む寸前まで追い詰められます。
方向性の迷走で売り上げが落ちたマーベル。
一方DCでは、「ジャスティス・リーグ」という、スーパーマン、バットマンなどのヒーローたちが、チームを組んで戦う作品が人気を集めていました。
ここでスタンは、大きな賭けに出ます。
一説によると、「どうせ倒産するのなら好きにすればいい」と夫人に言われたとか。
マーベルでも、ヒーローチームを作ろう……そう考えたスタンは、「ファンタスティック・フォー」という四人組ヒーローを生みだします。
この一撃がホームランとなり、「スパイダーマン」「ハルク」など次々にヒットを飛ばしていき、社長の座まで昇りつめます(最初の役員会議に出た途端「財務に馴染めない」というトニー・スタークも真っ青な理由で辞退していますが)。
脚光を浴びるスタンですが、盟友ジャック・カービーは不信感を抱いてDCに移籍。
スタンがレジェンドなら、ジャックの異名はザ・キング。
両雄並び立たず、という諺通り、幾度となくアイデアと報酬を奪いあうかたちになります。
それでも組めば最強のタッグとなるところは、どこかアイアンマンとキャプテン・アメリカや、プロフェッサーXとマグニートーに似ているかもしれません。
二大アメコミメーカーとして競い合うDCとマーベル。
それぞれに作品を実写化、アニメ化していきますが、2008年にビッグプロジェクトがスクリーンデビューします。
それがマーベルの「アイアンマン」。
この作品では、アイアンマン以外のヒーローたちが存在していることが前提になっています。
ヒーローたちが共有する世界……それがMCU、マーベル・シネマティック・ユニバースなのです。
「ハルク」「マイティ・ソー」といったヒーロー界のビッグネームたちが主役の映画がまず公開され、十分にファンの注目を集めたところで、“さらに上へ”MCUは羽ばたきます。
ヒーローたちが集結し、共通の敵に立ち向かう「アベンジャーズ」の結成。
アイアンマン、ソー、キャプテン・アメリカのいわゆるビッグ3に、ブラックウィドウ、ハルク、ホークアイたちも参戦。
最速での世界興行収入十億ドル突破の偉業を成し遂げます。
黙って見ているはずがないのがDC。
スーパーマンを主役に据えた2013年の映画「マン・オブ・スティール」で、バットマン、ワンダーウーマンといったジャスティス・リーグのヒーローたちとのクロスオーバー世界、DCエクステンデット(拡張)・ユニバースを展開します。
DCEUには、この後、アクアマンやシャザムが合流。
コミック版「シャザム」の原題は「キャプテン・マーベル」で、MCUの「キャプテン・マーベル」とほぼ同時に公開、という珍事も起きています。
アメコミには立役者が多すぎて、クイックシルバー並の駆け足でも回るのが難しいぐらい。
でもスタンも、カービーも、そしてスーパーマンを生んだシーゲルも、もはや天国へと去ってしまいました。
誰が何を創りだし、どれだけ公正な評価を受けられたのか、今となっては証明するのも難しいかもしれません。
しかし、アメコミの血脈は、絶えることがないどころか、ますます盛んに世界を駆け巡っています。
描くアーティストが変わっても物語が続いていく、アメコミ独自のシステムが、壮大なタイムスケールを可能にしているのです。
日本からも、グリヒル、タケダサナといったアーティストがアメコミ作家として活躍する時代に。
ネットのお陰で、アメリカのスタジオから発注された作品を日本人ペンシラーが自宅で描き起こす離れ業も。
もしかしたら次のレジェンドになるのは、あなたや、あなたの身近な誰かなのかも?
「自分だったら、こういうストーリーをこういうデザインで」
そんな視点でMCUやDCEUを見ると、ヒーローたちの複雑な関係も、ぐっと興味深く思えてくるかもしれません。
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